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臨床検査技師100人カイギ紹介ムービー
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検査技師学生が振り返る100人カイギの見どころ#01「技師ホルダーの国際的な関わり方」

皆さんはじめまして!

大学にて臨床検査を学ぶかたわら、100人カイギがきっかけで誕生した検査技師の学生団体SOLSの運営メンバーをしている小田航(おだわたる)と申します。ちなみに、100人カイギでは、若輩者ながら、第5回に登壇の機会をいただき、自己紹介させていただきました。(もし、ご興味いただけましたらこちらもどうぞ。)

さて、臨床検査技師100人カイギも8月28日に第8回を終え、40人の方にご登壇いただきました!

これまで、気になっているけど未参加の方、時間が取れず見逃した方もいるのではないでしょうか?

このコラムでは、今までの100人カイギを振り返り、小田目線の気になるテーマを、小田目線にてピックアップし、小田目線にて考察していく、そんな突飛なコラムになっています。是非、お昼休みやおやつタイムなど、お暇つぶしにでもご一読いただければ嬉しいです。

まだまだ勉強中の身でありますが、どうぞ今後とも皆様のご指導のほどよろしくお願い致しますm(__)m

そんなことで第1回目のコラムでは「技師ホルダーの国際的な関わり方」と題して書いてみました!

このページの内容

はじめに ~国際的に活躍するにあたり…~

今回のテーマは、「技師ホルダーの国際的な関わり方」についてです。

皆さんの中には、国際的な活動にご興味があっても、どう行動したら良いのか悩んでいる方もいると思います。
わたしも、国際技師を目指していますが、ロールモデルが中々見つからずに困っていました。

国際技師の情報って、なかなか手に入らないんですよね…(悲)

そこで、これまでの100人カイギを振り返り、登壇者の方々が日本を越えて海外でどのように活躍しているか国際的にはどのように関わっているか、実際のロールモデルをご紹介しつつ、情報を整理していきたいと思います。

ご参考になれば嬉しい限りです。

今回ピックアップしたのは以下の方々です。
皆さん、国内だけでなく国際的にもご活躍されていて、とても尊敬できる先輩方ばかりです。

・医療法人社団永生会 永生総合研究所 所長 神戸翼さん(第0回)
・慶應義塾大学病院検査技術室ゲノム検査室 柳田絵美衣さん(第1回)
・フリーランス 渡部典子さん(第2回)
・関東甲信越ブロック血液センター 久米田麻衣さん(第3回)
・神戸常盤大学保健科学部医療検査学科・学科長 教授 坂本秀夫さん(第4回)
・国立研究開発法人国立国際医療研究センター国際感染症センター・特任研究員 佐藤哲郎さん(第8回)
・ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社 プロダクトマネージャー 薬師寺小百合さん(第8回)

さて、どのような関わり方があったのでしょうか?(ワクワク)

関わり方その1:興味のある場所に行ってみる

今の日本では、“海外との関わり”が自然とやってくることは中々ないと思います。
登壇者の中には、実際に海外の人々とつながりを持つところから始めた方もいました。
目的のためにどう動けばよいのか、何ができるのか、悩んでいる方はまず興味がある場所に行ってみると、きっかけになるかもしれません。

case1:海外留学

臨床検査技師100人カイギの発起人でもある神戸翼さんは、学生ビザを利用して留学されました。カナダでは学校に通いながら、NGOで働かれたご経験があるとか。カナダの方は綺麗な英語を使うため、語学習得にもいいみたいです。まずは、海外の異文化に触れてみるのも面白そうですね。また、佐藤哲郎さんは、来年より海外のPublic Health(公衆衛生)を学べる大学院へ進学を予定しているそうです。これまでの海外での活動経験をさらに深めるものになるとおっしゃっており、とても憧れました。

case2:バックパッカー

これはとても斬新な方法でした(笑)。前述の佐藤哲郎さんは、学生期の長期休暇の度に、バックパッカーで途上国や難民キャンプを訪問されました。ミャンマーのエイズ孤児養育施設への訪問をきっかけに、医療系学生による中高生への性教育に携わられ、そのご経験が今の活動につながっているみたいです。バック一つ、身一つで海外へ飛び込んでみることは、勇気のいることかもしれませんが、訪問場所次第では貴重な経験になると感じました。難民キャンプには、簡単に入れて貰えるものなのでしょうか?気になりますね。

case3:海外ボランティア

よく知られていますが、JICA青年海外協力隊やJapanHeartといった国際機関では、医療ボランティアを行っています。渡部典子さんは、夏休みを利用してミャンマーへ行かれた際に、JapanHeartを知り一人で海外医療ボランティアに参加されたことが、国際技師の入り口だったみたいです。気になるボランティアを見つけたら、活動に参加してみるのも良さそうですね。

関わり方その2:国際活動を行う機関へ参加してみる

臨床検査技師ホルダーの中には、国際的に活動している機関に所属し、ご活躍されている方もいました。
その事例を一部ご紹介します。

case4:JICA 青年海外協力隊

青年海外協力隊は、1965年4月20日に日本政府の事業として、7人のスタッフにより発足しました。その日本発祥の協力隊ですが、久米田麻衣さん佐藤哲郎さん薬師寺小百合さんが参加されました。久米田さんは、アフリカのガボン国立輸血センターで、採血手技の改善や輸血製剤の品質改良などに取り組まれ、佐藤さんは、感染症・エイズ対策隊員として中米ホンジュラス共和国に2年間派遣されたみたいです。また、薬師寺さんは、アフリカ マラウイ国の首都リロングウェカムズ中央病院にて2年間臨床検査技師として生化学検査、輸血検査、寄生虫学的検査等に携わられました。病院での検査業務や感染症対策等、検査技師にも活躍の場は幅広くあることがわかりました。異なる国の人々とその国の背景に触れることで視野が広がる他、人脈も築かれているように感じました。国際機関で従事してみるのもよい経験となりそうです。

参考:https://www.jica.go.jp/volunteer/index.html

case5:Japan Heart

JapanHeartは、「日本発祥の国際医療NGO」で、「医療の届かないところに医療を届ける」を理念に活動しています。渡部典子さんは、JapanHeartの会員や国際緊急救援(iER)災害ボランティアに登録され、カンボジア2回、ラオス2回とジャパンハートの短期医療活動に参加されました。その国のひとたちで持続できる医療の実現に向けて、エコーの指導など専門性を生かしながら活躍されています。日本人が青年海外協力隊に続き、こういったNGOを立ち上げ、今も活動されていることを知り、とても誇らしく感じました。

参考:https://www.japanheart.org/lp/003/?gclid=CjwKCAjwsMGYBhAEEiwAGUXJaS7VAt0t6d-s_dnOqWbE2MpLoJr3zg_e1Ak3dfaOjndboTefCyrVKhoCu2EQAvD_BwE

case6:国立研究開発法人国立国際医療研究センター国際感染症センター

佐藤哲郎さんが特任研究員として所属する国際感染症センターについてです。佐藤さんは、ピンクのコンドームの着ぐるみ姿で性教育をされている写真が印象的な方でした(笑)COVID-19入院患者に対する臨床研究や新興・再興感染症対策に従事されています。infodemic対策の必要性とヘルスコミュニケーションの重要性を中心にお話いただきました。臨床研究同意説明文書のやさしい日本語対応等、如何に必要な情報を伝えて行動変容につなげるか、取り組まれている方でした。このようなロールモデルがあることに驚かされました。

参考:https://dcc.ncgm.go.jp/

case7:外資系の企業

薬師寺小百合さんは、青年海外協力隊で従事された後に外資系の企業に勤められました。転職を度々され、様々な形でご活躍されていました。
・日本ベクトン・ディッキンソン株式会社 
フローサイトメトリーのアプリケーションスペシャリスト(4年)
・バイエル・メディカル株式会社(現シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティックス株式会社)
尿一般定性検査や糖尿病検査の営業担当者(4年)
・ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社
糖尿病検査のプロダクトマネージャー(4年)
産休・育休(1年3か月間)を経て復職
  糖尿病検査の学術担当(1年6か月)
  POCT部門のカスタマーコールセンター担当(1年6か月)
  POCT部門のプロダクトマネージャー(13年目)
外資系の企業で医療者としての経験と人脈を生かし、活躍することも可能だと感じました。役職も幅広く担当されており、技師の資格が企業でのキャリア形成に生きていることを実感できました。また、産休・育休も取られており、その点もロールモデルとして参考になる点があるのではないでしょうか。これも国際的な分野で活躍する1つの形だと思いました。

関わり方その3:医療の専門家として技術指導や教育・研究を行う

検査技師というより、医学研究者として海外の病院や大学で指導された方もいました。
検査界では、とてもご高名なお二方をご紹介します。

case8:海外の病院で技術指導

1人目は、フラジャイルでお馴染みの柳田絵美衣さんです。フラジャイルを見て、臨床検査技師を目指した方は多いのではないでしょうか?柳田さんは、バングラデシュやネパール、ブータンなど国外での病理技術伝道に従事されていました。病理標本や免疫染色の方法を中心に、技術が行き届いていない国に向けてご指導されたみたいです。英語が苦手ということで、「コミュニケーションはどうされていますか?」と、ご質問されていただいたのですが、「関西弁が万国共通」(キリッ)とおっしゃるお茶目な一面もある方でした(笑)専門技術や知識がある方には、こういったご活躍の機会もあると実感しました。

case9:海外の大学でinstructor

2人目は、神戸常磐大学の坂本秀生さんです。ASCPというアメリカの臨床検査技師の国際資格のBoard of Certification Japan  Advisory Board,  Chairも務められています。34歳で遅めの渡米をし、なんとあの有名なHarvard Medical Schoolへ留学されました。帰国後、藤田医科大学で教員を務められた4年後、Harvard Medical Schoolに再び戻り、Research fellowを経て、instructorを務められました。臨床検査の研究者として、目標にされている方も多いのではないでしょうか。研究者として、海外で活躍する技師ホルダーのロールモデルとして、学ばせていただくことが多かったです。

終わりに ~100人カイギに参加することで~

参考となるロールモデルは見つかりましたでしょうか?

振り返ってみると、留学・海外ボランティア・バックパッカー等を通して、実際に海外と関わりを持ち関心や問題意識を高めて、それぞれの道を進まれているように感じます。

その中で、医療の専門家として、海外で技術指導や大学でinstructorを経験された方もいました。また、国際活動を行っている機関に所属される方もいました。

悩んでいる方は、まず海外の活動に参加しかかわりを持ってみると、糸口が見つかるかもしれません。

臨床検査技師100人カイギは、技師の新たなロールモデルの発見や出会いの場学生に夢を与える場になっていると感じています。もし、100人カイギ運営にご興味がある方は以下よりご確認ください。

 (運営メンバーにご興味のある方はこちら:https://kensa.wiki/index.php/2021/11/03/246/ )


今回ご紹介した国際技師の方々のスピーカー映像、気になった方は下記もチェックください。

また、次回の100人カイギでも国際技師の方にご登壇いただきます。

こちらもご参考ください。後日、見逃し動画も配信しております。

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この記事を書いた人

KENSA.wikiのお手伝い 兼 第1回臨床検査技師100人カイギを契機に発足した、臨床検査技師学生団体SOLS立ち上げメンバー。

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