髙橋 聖弥さん(住まい:東京都)
所属:Bio-Techne, Japan・Field Application Scientist
<プロフィール>
1988年秋田市生まれ。2007年4月、東北大学保健学科検査技術科学専攻へ入学。本来志していた大学への執着が捨てきれず学部一年時に仮面浪人を経験するも、失敗に終わる。学部二年時、あと一単位も落とせない状況下で進級に必要な総ての単位を取り切り、首の皮一枚繋がった状態にて事無きを得る。元来、ステレオタイプに嵌まることに強い抵抗を示す性分であり、それが高じてバーでのアルバイト、ヴィジュアル系バンドのライブやソフトダーツの大会に出る名目での全国遠征、分析化学実験のレポートを総て英語で記す等、如何にも他人がしなそうなことの中に自分の存在意義を見出すことで仮面浪人失敗の傷を癒していた。学部四年時、Natureに掲載された金沢大学自然科学研究科 安藤敏夫教授の研究(アクチンフィラメントの上をミオシンV分子があたかも歩行しているかの様な動体を走査プローブ顕微鏡で捉えた)に魅せられ、イメージング技術に興味を抱く。同時に生体内で生じている現象を可視化することの意義を強く感じ、当時同学内で唯一、関連した研究を行っていた、大学院生命科学研究科分子生命科学専攻 生体機能分子解析分野へ進学。研究は楽しかったものの、他の優秀な学生との差異を強く感じ、博士後期課程への進学は断念。自身が手を動かして限定的な知見を得ることよりも、知見の集大成である研究成果に第一線で触れていることの方に価値を見出し、研究職や開発職ではなく、学術職を志望。しかし臨床検査技師に最も精通した業界である診断薬業界では新卒での学術職のポジションが皆無に等しかったため、診断薬と比較的近い業界であり、当時どの研究室にも分厚いカタログが置かれていた、研究用試薬業界のフナコシ(株)へ入社する。既製品試薬、受託サービスの二部署に在籍し、計8年5カ月間、学術業務に携わる。2021年9月、フナコシ(株)でも製品を取り扱う研究用試薬メーカー、Bio-Techne, Japanへ転職。R&D Systems(ELISA、リコンビナントタンパク、抗体)、Novus(抗体)、Tocris(低分子化合物)の三ブランドを管掌するField Application Scientistとして学術、マーケティング業務に精励している。学生時代から続けている趣味として写真撮影がある。写真集販売を短期的な目標、個展開催を中長期的な目標として見据えている。
〇技師関係の資格
臨床検査技師
〇その他の資格
上級バイオ技術者、バイオインフォマティクス技術者、危険物乙種四類、毒劇物取扱責任者
〇参加者への一言メッセージ
実務経験の無い意味で異色の存在と思いますが、学生さんには一ロールモデルとしての私を、また検査技師実務に携わられている皆様には研究用試薬メーカーとしての弊社をお見知りおき頂けましたら幸甚なことこの上ございません。
臨床検査技師100人カイギ 登壇回:第10回
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