臨床検査技師の定義
臨床検査技師は、法律にて次のように定義されています。
臨床検査技師等に関する法律
(定義)第二条
この法律で「臨床検査技師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、臨床検査技師の名称を用いて、医師又は歯科医師の指示の下に、人体から排出され、又は採取された検体の検査として厚生労働省令で定めるもの(以下「検体検査」という。)及び厚生労働省令で定める生理学的検査を行うことを業とする者をいう。
つまり、臨床検査技師は、検体検査や生理学的検査などの検査を行うことを業とし、 国家資格を与えられた臨床検査のスペシャリストなのです。
臨床検査技師が行う検体検査って何?
臨床検査技師の中には、医療機関や検査センターなどで検体検査に従事している方がいます。
検体検査とは、人体から採取された血液、尿、喀痰、組織、細胞、体腔液など(これらを検体と呼ぶ)を用いて検査を行うことです。
その中身は更に細分化されており、生化学的検査、血液学的検査、微生物学的検査、一般検査、輸血・造血幹細胞移植関連検査、免疫血清学的検査、病理・細胞診検査、遺伝子・染色体検査などがあります。
出所:(一社)日本臨床衛生検査技師会HP_https://www.jamt.or.jp/target/general/introduction/(2021.8.6アクセス)を参考に作成
臨床検査技師が行う生理学的検査(生理機能検査)って何?
また、臨床検査技師の中には、医療機関や検査センターなどで生理学的検査に従事している方もいます。
生理学的検査とは、患者さんの身体から、検査機器を用いて直接情報を記録し、身体の状態を調べる検査を指します。
その中身は更に細分化されており、超音波検査、心電図検査、脳波検査、呼吸機能検査、聴力検査、味覚・嗅覚検査、熱画像検査、MRI検査、眼底写真検査などがあります。
出所:(一社)日本臨床衛生検査技師会HP_https://www.jamt.or.jp/target/general/introduction/(2021.8.6アクセス)を参考に作成
臨床検査技師ホルダーの活躍の場はどこか?
臨床検査のスペシャリストである臨床検査技師は、その多くは病院やクリニック、健診(検診)センターなどの医療現場で働いています。
ただ、その活躍の場は、医療現場だけにとどまらず、臨床検査センターや医療機器メーカー、製薬メーカー、大学・専門学校教員、研究者、国際機関・NGOなど、幅広く活躍しています。
一方で、様々な分野で活躍している臨床検査技師ホルダーの姿は、話には聞いていても、実態が中々見えてこないという現実もあります。
日本全国はたまた世界でも活躍する臨床検査技師ホルダーの実話を聞ける機会があれば、明日からの活動の励みや仕事の転機、学生にとっては将来の目指すべき姿をイメージできるとても良い場になると思っています。
その意味でも、臨床検査技師100人カイギに対する期待は大きいと感じています。
一緒にこの活動を盛り上げていただければ嬉しいです。
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