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#06 フリーランス6年目に思うこれからのライフスタイル

こんにちは。フリーランス臨床検査技師の服部です。

現在ははっとラボ(屋号)として超音波検査と教育を主軸に活動しています。
連載第6回目、最終回として【フリーランス6年目に思うこれからのライフスタイル】について語っていこうと思います。

読了目安時間:15分程度(1分300文字)

仕事面のこと

現在は1つのクリニックと契約し、オンライン事業としての「はっとラボ」を運営することでなりたっています。この状態になるまで約5年かかったということです。

うつ病との闘病もありますので、これを書いている現在は週4働き、3日休んでいますが、また病状が安定してきたら、もう一施設契約をしても良いかなと思っています。

幸いなことに人に恵まれ、私の活動やエコーに熱心だという話をしてくれる医師や臨床検査技師もいてくださって、たまに私は面識がないけれど私のことを知っている医療従事者や患者さんと会ってびっくりすることがあります。

エコーの技術を現場で活かす活動はぼちぼち、のんびりやっていければと思っています。

オンライン事業の方はもう30回分をこえるセミナーをコンテンツとして残すことができました。エコーについて話すテーマは尽きないもので、最初は基礎や各臓のプローブ走査からはじめてだんだんと症例解説や描出されたエコー画像からどう考えるかというテーマに移行してきました。これから先も症例を検討する、こんなときどう考える?といったテーマが多くなってくる予定です。受講者の方から「わかりやすい」「初心者に寄り添った話」と感想をいただくこともありとても嬉しく思っております。

いつかは過去に話したテーマのものも情報が古くなり、アップデートが必要になるかもしれません。過去のコンテンツがあるおかげでどこが変わったのかということも知ることが可能で、なぜその変更となったのかということも理解をサポートできるツールになるのではないかと思っています。

今まで、学会などでも多くの先生方が様々な講演をされてきました。それらがその場限りで終わってしまうことがとても残念でした。とはいえ、学会で管理しても演者の先生には十分に還元されるシステムにはならないし…仕方ないか…と思っていましたが、私の事業モデルを先例として、自分が頑張ってきたこと、こだわってきたことをコンテンツとして残し、活用してもらうこと、自分自身も生活を成立させることができることを参考にしてもらい、世の中に多くの有益なコンテンツが溢れると良いなと思っています。

現在はやっていないこととして、ライブ配信があります。自作でバーチャルアバターも用意して、動画では何本かアバターがトークをYoutubeにアップロードしていますがそれで少し満足してしまって途切れてしまっています。

アバターに代役を担ってもらって、そういったことを動画ではなくライブ配信でコメント欄とディスカッションするのも良いな…と考えているところです。

また、環境を整えることができればハンズオンをYoutube配信をしながら行うなどネット環境を最大限活用した取り組みができたらなと思っています。

私生活について

これを書いている現在は3日休みがあるうちのこの休みをほとんど寝てすごしてしまっています。趣味のイベントや学会・研修会があると別なのですが、今はうつ病悪化中なので仕方ないかなと思っています。

回復してきたらイラストを描くなど臨床検査技師として以外のことをやりたいなと思っています。今までの連載で触れていなかったかもしれませんが、私は基本的には仕事と決めた時間以外に仕事のことをしないようにしています。

中には休みの日でも仕事のことが頭にあって、勉強も頑張っていらっしゃる方がいてすごいなと思うのですが、私はON/OFFのスイッチがはっきりしている方で、OFFのときは急な連絡でもない限りスイッチをONにしません。

これからもそんなライフスタイルを続けていくことと思います。

私はうつ病や転職を繰り返したこと、それに伴う引っ越しなどで金銭面で大変苦労してきました。今、ようやく自転車操業のようなことから脱出することができ、なんとか生活が成り立つようになりました。

総合病院時代は日当直・待機業務がありましたが、現在はそういったものがない状態でおそらく同年代の給与所得とそこまで変わらないくらいは収入を得られている状態だと思います。

うつ病と付き合っていくうえで、日当直・待機がないことはとてもメリットで、ある程度生活リズムを保ちながら、自分が頑張れそうなタイミングでのみオンライン事業を進めるというこのライフスタイルは適しているなと実感しています。

年齢的にも一般的には結婚して子供がいて…という年齢だと思いますが、少し人生の中で色々と特殊なルートを選択してしまってそういったことに力を入れなかったので、弟に先を越されてしまっています。

しかし、そんな人生があっても良いか…甥っ子にはたまに学会や遠征したときにお土産を買ってくる謎のおじさんだと思っておいてもらおうかななんて考えています。

学会活動について

私は現在、日本超音波検査学会中国地方会委員・財務委員・代議員と臨床検査かけるわくわくプロジェクト理事、鳥取県臨床検査技師会理事を担っています。

私が日本超音波検査学会に入会したときから、超音波系の催しと日臨技や地方の技師会の連携があまりないなぁと感じていました。もしかしたら密な地方もあるのかもしれませんが、鳥取島根ではつながりが弱いなと思っていました。

超音波検査は今後、AIが医療により積極的に導入されて行った先でもプローブを扱う担い手は必要になってきます。

ロボットがエコーを撮るという未来も考えられますが、微妙な圧力の調整やみえないときの工夫(体位変換など)はやはり人間のプロフェッショナルには及ばないのではないかと思っています。

その領域を技師会として日本超音波検査学会があるから…とあまりつながりを作らないというのはもったいないなと思うところもあり、今期はお誘いもあったため鳥取県の技師会理事に立候補いたしました。

私がどこまで何ができるのかわかりませんが、ぼちぼち様子を見ながら活動できたらと思っています。

その他に、私の特性の一つである1型2色覚についても水面下で協力してくださる方々とプロジェクトができないかお話をしています。まだまだ私の体調面のこともあり構想しているところですが、ゆっくりと進めていきたいところです。

AIとの付き合い方

現在、私が使っているAIはChatGPTがメインです。これからはもっと医療に、検査の中にAIが実装されてくることでしょう。既にハイエンドモデルのエコー機はAIが搭載されており、自動で画質調整をしてくれます。

ChatGPTをどのように活用しているかを少し綴っておこうと思います。AIが得意とするのは大衆がどう判断するか、一般的にどうなのか、学習元がどう考えていたかを自然言語で回答してくれることだと思っています。使用していて、さらに感じたのがユーザーの質問の仕方や考え方を学習し、分析してくるところが面白いなということです。

そこに気づいてから、私は自分が今まで直面した人間関係や組織で生じた出来事、私の立ち回りをAIに相談してみました。

私は「私は組織に向いていない」という想いを強くしてしまっていましたが、回答の中に「あなたは自分を組織を壊す人間と思っているようですが、実際には組織の隠れていた問題を表面化させる人」とありました。

表面化したことで改善せざるを得ないため、他のスタッフや管理職に負荷がかかるから嫌厭されてしまうけれど、そのタイミングで改善しなければより問題が深刻化するところで表面化できているとAIからもらったアドバイスでやっと自分の心の中でもひとつ整理がつきました。

こんな感じの心の整理にもAIは活用できるのだなと思っているところです。

そこから発展して、案外この性質はフリーランスだからこそ様々な組織に入ってみて問題点を探して改善案を出すというモデルの働き方もできる、または必要となる時がくるかもしれないと構想が広がりました。

実際に実行するかどうかは別として色々なアイデアをまとめるのにこれからもAIを活用しながら事業を行っていけたらと思っています。

人生観・死生観

私はとても色々なことを考えることを楽しむタイプです。こんな話ができる機会というのもそうそうないかと思います。Detroit:Become Humanというゲームをこ存知でしょうか?アンドロイドがほとんど人間と変わらないくらいの外見をもって、人間たちと暮らしている世界での人間とアンドロイドの関係性を描いた作品で、ハッピーなものではなく考えさせられる描写の多いゲームですが、もしかしたら本当にそんな世界が到来することもあるかもしれません。アンドロイドたちには生命はどのように映っているのでしょうか?私たち人間はどのように生死と向き合っているのでしょうか?

ということで人生観・死生観について語ってみます。

実のところ、私自身はあまり生きることへの執着が強い方ではないように感じています。

それはうつ病の時の希死念慮があった頃から特に強まっていて、まぁここで何かあって生命を終えるならそれもまた運命かななどと頭をよぎります。

今、生きているのはまだ誰かが必要としているからと私が私のためだけに創造した神が言っています。

こんな考え方なので基本的に自分のために頑張るということが少し苦手です。良く言えば「他人のために頑張れる」、悪く言えば「他人のためという大儀名分を作らないと頑張らない」気質なのだろうなと思っています。

医療職を選んだのも、エコーを誰かに教えようとするのも、推し活もある意味で、そういった気質がゆえの選択かもしれません。

私の神は「それもまたすべて自分が他人に何かしたい自分の欲求である」と言っています。

そう考えると、自分のためにもちゃんと生きていて、だからまだ生きてやるべきことというよりやりたいことがあるんだなと感じられます。

医療職として、臨床検査技師としてやはり人の生死に触れる場面はたしかにあります。

自分が死ぬのはあまり怖くないけれど、やはり知り合った誰かの死というのは堪えるものがあります。

こういった人生観というか生きることに対する考えを語りあうということも、きっと大事なのだろうなと思って連載の最後に添えさせてもらいました。

私の座右の銘に「待て、しかして希望せよ」という言葉があります。

アレクサンドル・デュマの「モンテクリスト伯」の一節です。

この言葉の意味、解釈についてまたどこかで語ることができたらと思っています。

連載にお付き合いくださってありがとうございました。

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この記事を書いた人

鳥取県の臨床検査技師。
鳥取大学医学部大学院修了後、総合病院の勤務経験を経て現在はフリーランス(はっとラボ)として活動している。超音波検査士(消化器)を取得しており、オンラインを活用した超音波検査の技師教育に力を入れている。1型2色覚やうつ病による休職など、ライフスタイルとキャリアを見つめ直す機会が多くあった。座右の銘は「待て、しかして希望せよ」。

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